JCB法人カードの種類と特徴は?個人カードと法人カードの違いについても解説

出張経費の精算など、店舗運営や企業活動においては様々な支払いと精算の業務が生じます。特に多くの従業員を抱える企業では、毎回従業員が費用を現金で立て替え、現金払いや月給に加算して支払いをするのにも大変手間がかかるので、法人カードを契約しキャッシュレスで決済をする会社が増えています。

JCBならではの特典も付いている法人カード。その種類と特徴について学びましょう。

JCBカード、個人カードと法人カードの違いとは?

クレジットカードには、個人で契約するカードと、法人契約するカードがあります。法人カードといっても、必ずしも法人登記をしている必要はなく、個人事業主でも契約ができます。個人カードと法人カードには、どんな違いがあるのでしょうか。

例えば、個人カードでは指定の手数料を支払えば分割払いの回数が2回3回と何回かに分けて支払うことができますが、法人カードの場合はこれが一括、もしくは2回払いまでとなっています。

法人カードの場合、複数枚のカードを同じ名義で発行することができます。つまり、複数のカードを用いて決済したものを、まとめて会社の銀行口座から引き落とす仕組みになっています。このため、必要なものを購入した経費や旅費の精算の手続きが不要になりますので、現金で支払いをしてレシートを持ち寄り、都度精算をしている場合に比べると、圧倒的に効率的です。

また、営業車等を所有している場合、ETCカードが複数枚作ることもできます。このため所有している営業車分のETCカードを発行し、それぞれの車に携行することで高速道路代の精算もカードで済ませることができます。

JCB法人カードの個人カードとの主な違いまとめ

① 支払い回数  原則は一括払い(多くても2回払い)
② 発行枚数   同一の法人(または個人事業主)名義で複数のカードを発行することができる(ETCカードも同様)
③ 引き落とし口座  必要な口座は法人名義もしくは屋号付き個人名義

JCBから発行されている法人カードの種類と特徴

JCBから発行されている法人カードには5つの種類があります。その特徴として以下のようなものがありますので、1つずつ見ていきましょう。それぞれのカードに対応したサービスは以下の通りです。

① JCB CARD Biz
② JCB法人カード
③ JCBビジネスカード
④ JCBコーポレートカード
⑤ JCBビジネスプラスカード    の5つです。

それぞれのカードに特徴がありますが、法人カードだけあって旅費の精算に必要な新幹線予約、航空券の予約等のサービスはすべてのカードが一通り網羅しています。主な違いはポイントの加算の有無、 弥生会計、楽楽精算などの会計ソフトとの連携の有無、引き落としや支払いの方法などです。カードによっては、Apple PayやGoogle Payなどのスマートフォン決済サービスに対応しているものもありますので、利便性を考慮して総合的に検討する必要があります。

個人カード感覚で利用可能なJCB Card Biz

JCB CARD Bizは、申し込みの際に法人の確認書類が不要になるカードです。このカードは1枚しか発行できない(つまり代表本人しか使用できない)と言うデメリットはありますが、法人の登記簿謄本などの提出が不要で、法人カードでは利用できないことの多い、キャッシングやリボ払いなどの機能も付帯しています。

またこのカードを含めたJCBの法人カードはすべて、JRの新幹線予約ができるエクスプレスカード、全日本航空のANA@desk、日本航空のJAL ONLINEサービスに対応しており、出張の際の予約や決済も可能になっていて、法人用の価格が適用できる点も大きいです。

法人向けのサービスを付帯しながら、個人利用に近い形で使用でき、Freeeなどの個人事業主がよく使うサービスにも対応しているため、零細企業の代表の方が利用する場合や、フリーランスの方などにオススメのカードです。

複数枚発行可能、スタンダードなJCB法人カード

JCB法人カードは、複数枚利用のできるスタンダードなカードです。 JCB CARD Bizと違うところは、複数枚発行ができるので従業員全員にクレジットカード、ETCカードを作って配布が可能なところです。使用者1名1,350ゴールドカードの場合は3,300円で追加発行ができます。

発行したETCカードの記録は、E-Co明細(イーコメイサイ)という利用記録を営業車別に記録できるサービスを利用することで明細を把握でき、締め日に会社の口座から一括で引き落としがされますので、煩わしい旅費の精算手続きが必要ありません。

また、このカードは複数枚発行できる法人カードのうち、唯一Oki Dokiポイントがためられるクレジットカードとなっています。複数のクレジットカードで支払った合計額に対しポイントが加算されるため、効率よくポイントを貯めていくことができます。後述しますが、たまったポイントは後日の支払いにキャッシュバックと言う形であてられるようになるため、より早くポイントを貯めて経費の削減に貢献できます。

社員の個人口座で引き落とし。従来の生産システムに組み込めるJCBビジネスカード

JCBビジネスカードは、使用者支払い方の大規模企業向け法人カードです。1契約あたり33,000円の契約金を支払った上で、追加でカードを作る場合に手数料は必要ありません。

今まで説明してきた2つのカードと決定的に違うのは、法人に所属する社員の個人口座から引き落としがされると言うことです。つまり、カードの利用料金を個人口座から自動で振り返るため、従業員は個人のクレジットカードで支払いをしているのと同じような扱いになります。

ここに何のメリットがあるかというと、大企業の場合、独自の精算システムを採用していることが多く、その既存の精算システムに対応できるので、経費精算業務に組み込みがしやすい点です。

従業員としては、支払いをする際に現金の持ち合わせがなくてもよく、交通費等で必要な多額の現金を持ち歩く必要がないと言うメリットがあり、法人側からすると、支払いの明細をカードの引き落とし額を確認することで簡単に管理でき、法人で運営している会計ソフト等との連携が容易になることなどが挙げられます。

全利用分の合計をまとめて振り込み、JCBコーポレートカード

JCBコーポレートカードは、すべてのカード利用者の合計金額を合算し、締め日にまとめて振り込みをするか、自動振替で引き落としできるサービスです。唯一このカードのみ、法人の振り込みの支払いに対応しています。
こちらも1契約あたり33,000円の契約金を支払い、追加でカードを作る場合に手数料が必要ない仕組みです。つまり、年会費が33,000円ということになります。

しかし、クレジットカードとしてカード決済はできますが、Apple PayやGoogle Pay、クイックペイなどのタッチ式キャッシュレス決済には対応していません。 使用する従業員個人の利便性としては若干劣るといえますが、経理部門からすると他のBtoB契約と同じ要領で支払いができるため大変合理的で、たくさんの従業員を抱える企業としては非常に使いやすいカードと言えるでしょう。

交通費や出張旅費の金額に応じてキャッシュバック。JCBビジネスプラスカード

最後に紹介するJCBビジネスプラスカードは、交通費や旅費の精算で使用した合計金額から、15,000円を上限として、最大3%分をキャッシュバックできるカードです。採用しているサービスに関しては、通常のJCB法人カードと同等になります。ただし、キャッシュバックがあるためOki Dokiポイントは加算されません。

毎月500,000以上の使用が見込まれる企業や店舗では、このキャッシュバックは大変お得なので、検討してみてもいいかもしれません。

JCBの公式ホームページの情報を表にしてまとめたものを以下に示しますので、併せて参考にしてみてください。
(表の()内はゴールドの場合)

 

対応サービスJCB CARD Biz

 

JCB法人カード

 

JCBビジネスカード

 

JCB

コーポレートカード

JCB

ビジネス

プラス

年会費1,350円

(11,000円)

1,350円

(11,000円)

33,000円

(個別カード発行無料)

33,000円

(個別カード発行無料)

1,350円

(11,000円)

利用可能枠10〜100万円

(50〜300万円)

10〜100万円

(50〜300万円)

10〜100万円

(50〜300万円)

海外旅行保険
航空機遅延保険

(◯)

(◯)

OkiDoki

ポイント

複数枚発行
振り込み払い
リボ払い、

キャッシング

会員専用Webサービス

「My JCB」

E-Co明細
弥生会計
Freee
ソリマチ
Concur Expence
楽楽精算
MAJOR FLOW Z KEIHI
J’s NAVI NEO
C-five
JCB・ANA@desk
JCB de JAL ONLINE
JR東海「エクスプレス予約」
じゃらん

コーポレート

サービス

ETCスルーカードN
ETCスルーカード
クイックペイ
Apple  Pay
Google Pay
アスクル
JCBタクシー

チケット

プレモカード
JCB

ギフトカード

JCBトラベル
福利厚生倶楽部

 

JCBカードでたまる、Oki Dokiポイントとは?

JCBが発行するクレジットカードのポイント、Oki Dokiポイント。実は法人カードでも貯まります。対応しているのは、JCB CARD BizとJCB法人カードの2種類です。1,000円につき1ポイントが付与され、ポイントの有効期限は、カードの種類にもよりますが獲得月から2〜5年となっています。たまったポイントの残高はJCBカード会員のサイト内にある保有ポイントのページで確認できます。

たまったポイントは1ポイント3円で支払いやお買い物に充当できるほか、商品と交換したり、マイルや他のポイントに移行したりできます。

1000円につき1ポイントと言う事は、一見すると還元率が悪いようにも見えるのですが、JCBはキャンペーンにもかなり力を入れており、ポイントの還元率が高くなるキャンペーンが行われていたり、カード契約時に入会ポイントを一気に数千ポイント分もらえたりします。

また、パートナー企業や指定サイトを経由したインターネットショッピングに使うとポイントが2〜20倍になるなど、お得にポイントを貯める方法はたくさんありますので、うまく活用すれば支払いのコストダウンにつながるでしょう。

Oki Dokiポイントの還元先

次に、物品の購入や交通費などの決済で法人カード利用し、貯まったOki Dokiポイントは、どのような形で利用できるのでしょうか。以下の4つの方法でOki Dokiポイントを利用することができます。

① ギフト商品と交換する
② ポイントでお買い物する
③ マイルや他のポイントに移行する(JCB Card Bizのみ)
④ カードの支払いに充当する

①ギフト商品と交換する

たまったポイント数に応じて、商品と交換できます。

さすがJTBが発行しているカタログだけあって、ギフト商品の内容は高級食材からダイソンの窓掃除機やシャープの空気清浄機、調理家電などの話題の家電製品、家族で楽しめるおもちゃなど、多数のラインナップの中から選択できるようになっています。

変わり種としては、パートナー企業であるオリエンタルランドの運営する、東京ディズニーリゾートのパークチケットや提携ホテルの宿泊券、パーク内レストランで使える食事券など、JCBならではの商品のラインナップもあります。

仕事の物品購入でたまったポイントを使って、レジャーを楽しめるのはJCBの法人カードだからこそできる楽しみ方です。交換商品の一覧はこちらのページに記載されています。こちら

②ポイントでお買い物する

たまったポイントは次の買い物で使用できます。法人カードに限らず、 JTBカードではアマゾンのアカウントと連携することで、1ポイント3.5円でアマゾンの買い物に利用できるようになります。

Oki Dokiポイントが200ポイント以上ある場合は、1ポイント4円分の還元率で、スターバックスカードにチャージできます。つまり、ポイントが300ポイントあった場合、1,200円分チャージできるといった具合です。

他にも、全国の百貨店やホームセンターなどの店舗で、JCBカードを発券機に入れることで商品券や電子マネーなどに交換できるサービスもあります。ポイントの還元率は店舗によって異なりますので、詳細は確認する必要がありますが、よく利用する店舗が近くにある場合は、この方法でお買い物を楽しむのも良いかもしれませんね。

③マイルや他のポイントに移行する(JCB Card Bizのみ)

次に、オーソドックスなポイントの利用方法として、JCBカードの提携先であれば、自分がためている他のマイルやポイントプログラムに移行できるようになっています。
(※この利用方法が取れるのは、法人カードの中ではJCB Card Bizのみですのでご注意ください。)

Oki Dokiポイントは、1000円あたり1ポイントの付与になるので、ためにくいイメージがありますが、以下の表を見ればわかるとおり、1ポイントあたりの交換レートが3から4ポイントと、比較的高く設定されています。

法人カード自体はクレジットカードと同じように、光熱費の支払いに当てたり、物品購入や経費精算に利用できるので、ぜひパートナー企業の利用やポイントアップモールを経由した買い物を利用して、日ごろの仕事で効率よくため、 分の貯めているマイルやポイントに移行して、お得に利用してみましょう。

 

 

提携先事例Oki Dokiポイント提携先マイル・ポイント
ANAマイレージクラブ1ポイント3マイル
NANACOポイント1ポイント1円
楽天ポイント1ポイント3ポイント
WAONポイント1ポイント4ポイント
Pontaポイント250ポイント1,000ポイント
Dポイント1ポイント4ポイント
ビックネットポイント1ポイント4ポイント
楽天Edy1ポイント3ポイント

 

④カードの支払いに充当する

最後に、たまったポイントはカードの支払いに充当する場合です。この時も、交換レートは1ポイントあたり3円。普通に支払いをした後、キャッシュバックでカードの支払いに充当する形になっています。申し込みをすると翌月の支払いの際にキャッシュバックされる仕組みです。
法人カードの支払いにおいては、結局のところこの方法が一番わかりやすく、有効なポイントの活用方法とも言えるかもしれません。

JCBの全法人カードで使える!旅費精算をラクにするサービス

法人カードの何よりの利点は、経費精算や旅費精算等をキャッシュレスで決済することで負担を減らせることです。支払いをする従業員の建て替えが不要になる事はもちろん、カード明細がそのまま経費になるので、総務や経理などの間接部門の生産性も上がります。

特にその力を発揮するのが旅費精算です。打ち合わせや作業、視察などで遠方に出張する社員を多数抱えている会社は少なくありません。予約から経費精算まで法人カードを契約することで使えるサービスを見ていきましょう。

もはや知らないビジネスマンはいない、エクスプレス予約

スマートEXは、JR東海が提供するエクスプレス予約のシステムを、提携するカード会社が発行するクレジットカードで利用できるサービスです。インターネットで東京〜博多間の新幹線の席を予約できるほか、出発の6分前まで何度でも簡単に時間の変更や座席の変更が可能なので、出張で新幹線をよく使うビジネスマンにとっては欠かせないツールです。
JCBの発行する法人カードでは、このエクスプレス予約が、すべての法人カードで利用できるようになっています。

JAL派も、ANA派も納得の航空機予約サービス

JCBのすべての法人カードは、JCB・ANA@desk、JCB de JAL ONLINEという航空券の予約サービスに対応しています。
それぞれ、航空会社が運営している法人向けの予約サービスです。

法人側でログインして予約管理ができるほか、法人向けの特別運賃が適用される、航空券を発行済みの状態でも搭乗しなければ運賃が請求されないなど様々な利点があります。マイレージクラブの会員番号に紐付ける形で、従業員の予約ができるようになっています。

また、搭乗券の支払いに関してもすべての従業員の利用した航空券の代金も一括で後払いにすることができるので経費精算が大変楽になりますし、明細の出力も可能になっています。

法人カードの選択のポイントは会計ソフト連携、支払い方法

法人カードの特徴を一通り見てきましたが、JCBの発行する法人カードの選択の大きなポイントは以下の2つです。

① 自社の採用している会計ソフトとの連携
前述の表にも記載があったように、会計ソフトと連携ができると生産業務が楽になります。連携できる会計ソフトは、カードの種類によっても違いが多少ありますので、自社で採用している会計ソフトと相性の良いカードを選ぶべきだということです。
大企業においては、市販の会計ソフトではなく、会社独自の申請システムを組んでいる法人も多いです。その場合は、JCBビジネスカードやJCBコーポレートカードを利用するのが良いでしょう。

② 支払い方法
カード決済の支払い方法は、法人カードの種類によって分かれています。個人事業主であったり、企業が小規模であったりする場合は、複数枚発行のカードを利用するのが良いですが、ある程度規模の大きい事業主であれば、経理部門の負担の少ないカードを選択することが望ましいです。

自社に合った適切なカードを選択し、うまく経費節減、キャッシュレス化によって業務効率をアップさせていきましょう。

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